2001/4/1

第39回 鶴沼100kmウルトラマラソン


【鶴沼ってどこ?】

最寄り駅は常磐線土浦のひとつ先のJR神立駅。上野から普通列車で1時間20分ぐらいのところです。そこから2kmほど離れた所に鶴沼はあります。つるは居ませんがつるの形をしているような気もします。

【鶴沼ウルトラマラソンについて】

同じく神立駅近くに日立建機があり,その鶴沼も含めた一周5.207kmのコースが鶴沼のコースです。主催者はウルトラマラソニアンクラブの高田龍二さん。87年の3月にWフルマラソン大会と称して78kmのコースを参加者8名で第一回を開催したのが最初で,その後何年かかけて,春は10周の52.07kmと100km,秋は52.07kmのみの年二回の開催が定着し,今回で第34回になります。春なので,100kmの部もあり,62名エントリー,私の参加した52.07kmの部は100名のエントリーというこじんまりした大会です。また,ゼッケンをつける訳でも無く,周回チェックもタイム計測も自分でやり,順位表彰もありません。
しかし,毎年集まってくるメンバーの顔ぶれは層々たるもので,100kmの部の大会記録は井口明さん(7:41:04),女子は遠藤栄子さん(8:25:27)。

【今年は100kmの部に参加−スタート前】

今年は富士五湖のようなメジャーな?ウルトラの大会に出る予定も無いし、せっかくなので100kmの部に出てみようかという軽い気持ちでエントリーする。この日のために特別に準備らしい事をするつもりはないが、例年より走り込めているし、日ごろの実力でどれだけ走れるかを試してみたくなった。
6時スタートなので、3時起床、4時出発で大丈夫だろう。日帰りウルトラなんて初めてだ。
だぐらすは52kmの方を走るというので、しばらく車で寝てもらえれば良いだろう。

3/20のJSDSの後風邪で体調を崩していただぐらすはなかなか回復せず、2日前には私にも風邪症状が...おかげで金土と完全休養。睡眠時間は十分だ(T_T)。
当日朝もも若干頭痛が残るが出走を止める気など全く起きずに、とにかく会場に向かう。
前日は冷たい雨(ときどき雪)で路面は凍結状態。幸い高速も通行止めにもならず、一時間ちょいで会場に着いてしまう。5時過ぎ、だいぶ明るくなっている。
気温は0℃。霜が降りて、あたり一面白い。最初の1,2周はウインドブレーカーだな。

5.207kmの周回で100km走るには19周+0.5335kmの折り返しが必要である。もちろん周回コースで100km走るのは初めて。これだけの周回コースだと、着替えにはとても便利(周回ごとにチャンスがある)だし、エイドの状況(品揃え)も分かりやすい。コースも(ほんとうに)嫌になるほど良く分かる。逆に言えば当然飽きてくる。周回ポイント=リタイアポイントに簡単になれる。コース上で走りにくい所は何度も何度もやってくる(今回は1.1km農道直線道路の向かい風)。

制限時間は12時間30分。ウルトラの中では厳しい方である。(秋田は13時間、富士五湖は14時間)
日の出から日没までと考えるとこの時間設定は妥当なところであろう(交通規制も、ゼッケン無くもコース誘導員もいない)。
実は100kmのベストは12:33なので、綿密に計算して走らないとマズい事になる。12時間半という事は、750分。(休憩込みで)一周40分かかると19周で760分だ。キロ7分で走ると一周36分半かかる&トータルで50分休める。途中どこかでしっかり休んだ方が良い(そのためにレジャーシートを持ってきたのだ)。う〜ん最初は休憩込みで一周35分前後で行って貯金して、途中で20分(12周目ぐらいだな)休んで、後半40分超えを如何に減らすか..だな。以上、作戦終了!

だぐらすは52kmスタートの10時から伴走してくれそうな雰囲気である。

【鶴沼ウルトラ100km 結果】 参加xx名、完走xx名 (人数は後日掲載予定)

てつこ隊長 12時間17分43秒 xx/xx位(女子x/x)
周回数 積算距離 Split Lap min/km HRavg コメント
1. 5.207 0:34:54.20:34:54.20:06:42 131 気温は0℃ゆっくり走り出す。路面凍結で転ぶ人も。足先は冷たい。霜が降りて冬景色。
2. 10.414 1:10:32.50:35:38.30:06:51 136 ウインドブレーカーを脱ぐ。
3. 15.621 1:45:08.30:34:35.80:06:39 137 朝の散歩の人数人と合う。あいさつしたら気持ちよく返してくれた。
4. 20.828 2:19:33.80:34:25.50:06:37 138 だんだん暖かくなってきた。
5. 26.035 2:53:44.70:34:10.90:06:34 140 足売り切れの兆候が...まだ始まったばかりだぞ〜
6. 31.242 3:26:58.00:33:13.30:06:34 147 おしゃべりしながら並走しているうちにちょっとペースが上がっているみたい。
7. 36.449 4:01:41.80:34:43.80:06:40 143 52kmの人たちが集合してきている。
8. 41.656 4:39:45.80:38:04.00:07:19 137 が、スタートには若干間に合わず。遠くから見えたが。だぐらすは待っていてくれて、ここから一緒に走り出す。
9. 46.863 5:18:05.00:38:19.20:07:22 136 だーんだん怪しくなってきた。10周したら大休憩と決める。
10. 52.070 5:52:21.50:34:16.50:06:35 141 休めると分かりちょっとがんばる。
--- --- 6:06:51.90:14:30.4rest 104 やれやれやっと半分だ。レジャーシートに寝転び、しばし休息。
11. 57.277 6:41:09.20:34:17.30:06:35 148 靴を履き替え走り出すが全然合わずにすぐ引き返してもとの靴にもどす。
12. 62.484 7:17:30.30:36:21.10:06:59 142 あんなに休んだのにだんだん歩幅が狭くなって厳しい。
13. 67.691 8:03:15.70:45:45.40:08:47 133 最大のピンチ。向かい風が厳しい。おにぎりが消化できてないようだ。
14. 72.898 8:43:38.30:40:22.60:07:45 135 足よりも内臓がしんどい。思い切って休憩を決意。
--- 8:52:02.10:08:23.8rest 101 もう一度レジャーシートにごろり。
15. 78.105 9:30:05.00:38:02.90:07:18 139 あと何周と考えると滅入るので、とりあえず目の前の一周をクリアすることだけを考える。
16. 83.312 10:08:56.00:38:51.00:07:28 138 塩分と酸味でリフレッシュ。暑くないけど水をかぶって気合。
17. 88.519 10:50:49.00:41:53.00:08:03 137 周囲に走っている人は居ない。
18. 93.726 11:31:51.00:41:02.00:07:53 137 だんだん夕暮れの景色になってくる。明るいうちにゴールできるか?
19. 98.933 12:09:58.00:38:07.00:07:19 137 時間内完走を(やっと)確信。長い一日だった。
+1.067km 100.000 12:17:43.00:07:45.00:07:16 139 もう真っ暗。数人のランナーとすれ違う。みんな頑張った!

(注)周回毎に時間の差はあるがエイドに寄っている。エイド休憩の時間は次周回に含まれる。

【走りについて】

思ったより早い段階で脚の疲れを感じた。4,5周目から張りや疲労を感じたので、最後まで大丈夫かと心配したが、そこからは意外と粘る事ができた。弱いところ(左ひざや骨盤)は徐々に痛んでは来たが、走れなくなるような痛みにはならなかったのが幸いした。
後半は地面を蹴って走れるような状況ではなかったので、腹部臀部を軸に向かって締めて重心を浮かせた隙に脚を前に送って前進するというイメージで周回をこなした。
農道1.1kmの直線の向かい風にはまいった。3kmぐらいあるんではないだろうかと冗談抜きで思った。
今年の方が若干暑かった(途中から曇って予想ほどではなかったが)ので、こまめに休憩を入れたのが良かったのか、結果的には昨年より若干タイムを縮める事ができた。
心拍数の推移としては、ほぼ理想どおりである。後半走れなくなると120台に落ちたりするが、それも見られないし、全体として130台後半で収まっているのは100kmの(自分の)ペースとしては一番良い格好である。タイムを上げるには、同じ心拍数でもっと速く走れるようになる(底上げ)ことと、エイド休憩を減らしても走りを維持できる力を向上させる事が必要であろう。

【食べ物・飲み物・グッズ】
今回意外と弱かったのが、内臓。途中おにぎりを食べたら気持ち悪く(走れないほどではない)なり、あまり食べ物を受け付けなくなった。エネルギーが切れる程ではないが、たくさんおやつを持っていったのに殆ど食べなかった。たくあん、うめぼし、オレンジを積極的に摂った。おいなりさんが意外と身体に合った。
今回はスペシャルドリンクを持参。これが思っていた以上に良かった。
エネルゲンを標準より3倍以上薄めたものを1L用意し、前半はこれをメインに飲んだ。
また、いつも飲んでいるミネラルウォーターも持ち込んだ(地元の仙人秘水)。
後半はエイドにあるカルピスウォーターと午後の紅茶をメインに飲んだ。
食べ物は、バナナ、ミニクロワッサン、チョコレート、40・30・30バーなどを持ち込んだが、クロワッサン意外は手をつけなかった(エイドのもので済ませた)。ミニクロワッサンは大休憩の時に食べたが、甘いだけでなく、塩分きつめのものだったので、なかなか良かった。
朝は冷え込み、昼はそこそこに暖かになる予報(実際もそう)だったので、長袖Tシャツ+ロングスパッツにバイク用のレインウェア(薄手のウインドブレーカー)+ウインドブレーカーの上下&手袋&帽子2種類(防寒用の耳が隠れるものと、野球帽タイプと2つ)+使わなかったがホカロンを用意した。
ウインドブレーカーは最初の一周、防寒用の帽子は2周、ホカロンは使わず、レインウェアと手袋は中盤は使用せず、という調節をした。このようなこまめな調節ができるのは周回コースの最も良いところだろう。
靴は2足用意した。今シーズン気に入って使用している(2足ずつ所有)ニューバランスのCOMP812と700で、レース練習問わずこの2種類を使用している。COMP812の方がウルトラ向きなので、最初はこちらを履き、途中でちょっと右足の親指が当たるのでCOMP700の方に変えようと履きかえて数歩走ったら全然合わない!ので、812に慌てて戻した。何十キロも走っていると、足も靴に合って来るので、履き替えると(普段履きなれていても)全く駄目なときもあるのだと思い知らされた。

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